2013-06-10 Mon 16:39
野村克也・著
「野村の実践『論語』」 を読んでいて,まえがきに「阪神の謎」という章がありました。 野村監督が,阪神の監督に就任するにあたり,阪神タイガースの問題点を回想したシーンについて,以下のような内容があります。 「阪神という球団には,そもそも指導者と選手の間に信義がなかったのだ」 「相互の信がないから,Aクラスにも入れない。信がないから,組織が機能しない。そもそもリーダーに信を育てようとする理念がない。だから,選手は執着心をもって勝とうともしない。」 サンフレッチェ広島は,どうでしょうか。 この20年間,たしかにいい事ばかりではなく,苦しい時期も長かったと思います。 しかし,今,サンフレッチェにこのような 「指導者との選手の間に信義がない」 というような,悲しい状況はありません。 それどころか,素晴らしい信頼関係で,共に戦っていると思います。 組織として見た場合も,チームとしても,クラブとしても,理念と哲学を持ち,それを体現する気概と,工夫を持っています。 自信をもって,素晴らしいクラブだと,言える。 選手もクラブも広島の子どもから大人の手本となりうる。 なにより,そのエンターテイメント性でも,日本のサッカーフリークの注目を浴びる存在でありうる。 協議会で言われたたように 「広島にとってサッカーがどのような存在なのか」 ではなく,ぜひ 「サンフレッチェとはどのような存在なのか」 を,全広島の人に興味をもってもっともっと見てほしい。 それだけの価値があると,俺は思っています。 スポンサーサイト
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